昼神温泉旅館5館にて星空観察バスツー実施
(夏季に約1週間、2011年まで)
スタービレッジ阿智誘客促進協議会 設立
「天空の楽園日本一の星空ナイトツアー」開始
「天空の楽園日本一の星空ナイトツアー」
Season2013開始
星の里阿智七夕まつり開催星景写真家「宮坂雅博」氏とのタイアップ
JAXA(宇宙航空研究開発機構)との共催による
タウンミーティング
星の村の里の金貨「スターコイン」
(地域通貨)流通開始
「天空の楽園日本一の星空ナイトツアー」
Seson2014開始
JTBタイアップ企画「天空の楽園×JTB特別営業」開催宇宙飛行士 毛利衛さん講演会
「雲海&星空 天空の楽園 雲海Harbor」実施
わたしたちが暮らす阿智村は、南信州の豊かな自然に囲まれた人口7000 人の静かな小さな村です。
村には良質な湯を誇る温泉地「昼神温泉」があり、ピーク時には年間約45 万人が訪れていましたが、
現在、宿泊客は2割以上減少しています。
一方、阿智村には大きな産業もなく高齢化や過疎化が進み、
観光を基軸とした交流人口の拡大が不可欠であり、
そのためには昼神温泉のみならず村ぐるみの観光振興、
継続的な地域ブランド構築に向けた観光振興の必要性を感じ、
有志により阿智村の魅力を再発掘し、新たな交流を生み出し、
地域ブランドを構築しようという取り組みが始まりました。
2011 年春、有志が集まり「阿智村の魅力ある地域資源とは何か?」
「豊かな自然と良質な湯に恵まれた昼神温泉に足を運んで頂くにはどうすればよいか?」の話し合いが始まりました。
阿智村にある数多くの地域資源の中でも「旅の目的」になりうる資源について考えた結果、
環境省が実施する全国星空継続観測(スターウォッチングネットワーク)で日本一星が輝いて観える場所にも選ばれたことや
スキー場のスタッフが営業後密かに星空を楽しんでいるエピソードがヒントとなり
“満天の星空”が魅力ある観光資源にならないかと考え、磨き上げのためのアイデアを出し合いました。
さまざまなアイデアを出し合う中で、より暗く、より星に近い場所の方が美しい星空が楽しめるだろうと言う発想から
村内にあるスキー場(富士見台高原ヘブンスそのはら)が浮上し、
夜間にスキー場のゴンドラを運行して標高1,400m山頂まで星空遊覧を楽しんで頂くという「星空ナイトツアー」の検討に入りました。
「どうすればお客様に楽しんでいただけるか」「どうすればお客様に感動していただけるか」に重点を置いた話し合いが進められました。
そして、昼神温泉の宿泊施設の出発時からお客様にワクワクしていただこうという考えになり、
エンターテイメント性を加味したストーリー性のある「星空ナイトツアー」のアイデアが生まれました。
思わず足を止めてしまう幻想的なメインビジュアル、宿泊施設からゴンドラ乗り場までのバスの中での楽しいトーク、
宇宙をイメージしたスタッフのユニフォーム、看板やポスター、お客様の足元を照らすロマンチックなランタン、
ターゲット別に考えられたプログラム、雨の日でも満足いただけるサプライズ・・・
それらの1つ1つのお客様を楽しませようとするアイデアが話し合いを重ねながら少しずつ形になっていきました。
2011 年冬、「天空の楽園・日本一の星空ナイトツアー」というタイトルで実施内容も決定し、
行政担当者、旅館オーナー、商工会メンバーなどを集めた説明会を開催しました。
村」の地域ブランド構築に向けた大きな輪に展開していくために、
村長を会長とする「スタービレッジ阿智誘客促進協議2012 年7月、
「天空の楽園・日本一の星空ナイトツアー」をきっかけとして
様々な団体や村民も巻き込んで「星の村・阿智会」を発足させ、
多くのマスコミにも取り上げられ、事業は大きく前進することとなりました。
2012 年8 月1日、満を持して迎えた日本一の星空ナイトツアー初日。
来場者は決して多くなく、スタッフも慣れない中での船出となりましたが、
満天の星空を見た時のお客様の歓声や笑顔に手応えを感じました。
スタッフも毎晩終了後に夜遅くまでミーティングを行い、
お客様を喜んでいただくための工夫を重ね、
当初は苦労した集客も一晩で100 名を超える日も出始め、
「天空の楽園・日本一の星空ナイトツアー」が旅の目的とした昼神温泉への宿泊者も増えるとともに、
シニア層が多かった温泉地がファミリーや若いご夫婦、グループなど新たな誘客に結びついていきました。
初年度となる2012年は5000名の集客目標を上回る6500名のお客様にご来場いただきました。
この成功と共に、村内でのこの事業に対する見方にも変化が見られ始めました。
2013 年1月、2年目の事業説明会には前年の約4倍の60数名が集まり、
この事業への期待と輪の広がりを感じることになりました。
さらに英国王立グリニッジ天文台の天体写真コンテスト優勝、
米国航空宇宙局NASAのAPOD採用など海外でも注目を集める写真家「宮坂雅博」氏と阿智村のタイアップも決まり、
阿智村で撮影された幻想的な写真の展示会の開催いたしました。
7月にはJAXA宇宙航空研究開発機構との共催によるイベントを実施し会場が満席となる310名にお越しいただき専問家との天体、
宇宙についての意見交換が行われました。
ナイトツアーも事業規模を拡大し4月オープン、
新アトラクションのスタートにより初年度を大きく上回る2万人のお客様にご来場いただきました。
村内では星にちなんだ商品の開発が始まり、観光業のみならず商業、農業の人とタイアップした事業交流が始まりました。。
村をあげて「星の村」を全国に広める活動が始まっています。